日本のフード・マイレージはどのくらい?
1. フード・マイレージって何だろう?
それなら、僕、たくさん貯められそうだなー。
2. フード・マイレージの計算方法は?
フード・マイレージの計算方法
フードマイレージ(t.Km)=
食べ物の重さ(t)×距離(km)
CO2排出係数
トラック:180 g-CO2/t ・ km
鉄道:22 g-CO2/t ・ km
内航船舶(*1):40 g-CO2/t ・ km
外航船舶/バルカー船(*2):10g-CO2/t ・ km
外航船舶/コンテナ船:21g-CO2/t ・ km
航空:1461g-CO2/t ・ km
(*1)内航船舶とは、日本国内の輸送に使われる船のこと
(*2)バルカー船とは、穀物を運ぶのに使われる船のこと
国産小麦と輸入小麦のCO2排出量をくらべてみると…
1トンの小麦を、北海道とアメリカから東京まで輸送する場合を考えてみよう。
アメリカから輸送した場合(外航船舶/バルカー船と想定)
1t×18585km×10g-CO2/t・km=185850g
北海道から輸送した場合(内航船舶と想定)
1t×831km×40g-CO2/t・km=33240g
3.日本のフードマイレージはどのくらい?
日本のフード・マイレージが大きい理由とは?
- 食料の輸入量が多い
- 食料の輸送距離が多い
日本 | 韓国 | アメリカ | イギリス | フランス | ドイツ | |
食料輸入量(万t) | 5850 | 2480 | 4600 | 4270 | 2900 | 4530 |
平均輸送距離(km) | 15400 | 12800 | 6400 | 4400 | 3600 | 3800 |
日本が食料を輸入するのに排出されるCO2の量はどのくらい?
日本は世界第2位の農産物純輸入国です。食料の輸入に伴うCO2排出量は、年間1,690万tと試算されています。
これは、日本国内における食料品全体(輸入食料品含む)の輸送に伴うCO2排出量900万t(試算)の1.87倍となります。
一人あたりにすると、食料の輸入だけで、年間約130kgものCO2を排出していることになります。これは、夏の間の冷房時間を1時間短縮して減らせるCO2の19年分だというから驚きです。
まとめ
日本は、フード・マイレージが際立って大きい国です。しかも、平均輸送距離が大きいことから、CO2の排出量も他国に比べて大きいと言えます。
フード・マイレージを少しでも小さくするには、近い国からの輸入に変えたり、国内での生産を増やすことが大切です。なるべく自分たちが住んでいる近くでとれたものを食べるなど、工夫をしてみませんか?