新規就農への道

塩水撰はじまる

2019年4月3日

こんにちは、関塚農場・研修生の恒川 京士(ツネカワ アツシ)です。 今夏、千葉県我孫子市にて、おはよう農園という屋号で独立し、無農薬・無化学肥料栽培での露地野菜と平飼い養鶏によるタマゴをお届けします。

さ~て、いよいよお米の苗づくりが始まりました関塚農場です。昨春こちらで短期研修した際も、やらせて頂きました。

塩水撰 = 播種用の種籾を選抜するために、塩水に種籾を入れ比重を測り良質なものを選び抜きます。

水; 10Lに対し、塩; 2.3kgで比重=濃度1.15%のものを準備しました。こんな感じで比重計で確認します。

種籾を塩水に投入します。関塚農場では、昨年に引き続きコシヒカリ、ゆうだい21、とちぎ酒14を、新たにヒノヒカリ(コシヒカリ系統)を作付します。

コシヒカリは全国各地で作付されていることもあり、最もポピュラーなお米の一つではないでしょうか。コシヒカリの名前の由来は、新潟県で誕生し福井県で育ち、福井県のある北陸地方は "越の国" と呼ばれていたことから、"越の国が光り輝く"という想いが込められて、コシヒカリと命名されたそうです。

ゆうだい21は、関塚農場と同じ栃木県にある宇都宮大学が開発した品種になります。

とちぎ酒14は、栃木県が 酒造好適米品種の育成を目標 に開発された品種になります。あきやま有機農村未来塾で販売している地酒; あきやまの酒造りに一役かっているお米になります。

新たに作付するヒノヒカリは、コシヒカリ・ひとめぼれに続いて日本で三番目に作付面積がある品種になります。九州や四国を中心に西日本で広く栽培されています。ヒノヒカリは、小粒でありながらも粒に厚みがあり、良質な食味を持っているのが特徴です。コシヒカリと比べると味が主張しすぎないので、お米本来の味を楽しみたい方にはオススメです。

この入れ物は、なんとベビーバスです(笑)

グルグルかき混ぜて、比重の種籾を分離させます。

比重の軽い種籾はここで出しちゃいます。

選抜した良質な種籾は、種子消毒袋というネットに入れ、流水で洗い塩水をよ~く落とします。

浸種のため、専用の浴槽に水をためていきます。

種子消毒袋に入れた種籾を中に入れ発芽を待ちます。発芽には酸素が必要なため、この水は毎日入れ替えをします。ハト胸状態(一粒が1mmでも発芽確認出来たら)になったら、脱水機にかけて冷蔵庫で寝かし、播種時期を待ちます。

普段からお米はたくさん食べているものの、稲作の知識や世界を知ったのは、ここに来てから。そして、稲作に興味を持ったのも関塚農場で研修させてもらったからこそ。

就農後は、野菜とタマゴでスタートしますが、ゆくゆくは無農薬・無化成肥料栽培でお米作りもできたらと思ってます。

さ~て、明日も元気よく「おはよう」と言える朝を迎えることができますように!!!

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